興信所　大阪

夫婦共有のパソコンのインターネットのアクセス履歴。普段はこんなところを見ることはないのですが、なんとなく開いてみました。
私がアクセスした記憶のない旅行会社のホームページ。そのなかのある温泉の旅館を紹介するページが記録されていました。
「温泉に行きたいのかな？」安易な考えで気にもとめていませんでした。

翌日、またなんとなくインターネットの履歴を開くと昨日は残っていたアクセスの履歴が全て消されていたのです。しかも、温泉地に関するところだけ。

明らかに不審です。もしかして内緒で旅行にでも行くのか？昨日の記憶を頼りに妻が閲覧したであろう旅館をリストアップ、片っ端から電話してみました。

妻の名前で予約があるかを伺ってみましたが、個人情報うんぬんで、どこも教えてくれません。
気のせいであることを願いながらも、妻の行動を逐一確認するようになってしまいました。

思いがけず、妻からヒントが提供されました。今度の週末、友人と温泉に行くとのこと。「なんだ、友達とだったのか」一安心でした。

しかし、それから旅行に行く日までの間、妻の行動がおかしいのです。何かがおかしい。長年連れ添ったわけですから分かります。

妻と友人との温泉旅行の日が迫ってきます。必ず良からぬことが起こるのに、確証が掴めない。この精神的に追い込まれた状況から抜け出すために、興信所に相談しました。

妻が浮気する可能性が非常に高いというアドバイスを頂き、躊躇しましたが、旅行当日に妻の尾行を依頼することにしました。

旅行当日、妻は機嫌よく出掛けていきました。私は平常心を装うことで精一杯でした。

妻は電車を2回乗り継ぎ、ある駅で迎えに来た車に乗り込んだようです。

予想していた通り、運転手は男性。2人きりの温泉旅行。

尾行調査の報告書を見、そこに写る妻とその男性は長年連れ添った夫婦のように仲むつまじく、腕を組み、笑顔で温泉地でのひとときを満喫しているようでした。

妻の笑顔を見たのは何年振りでしょうか。その笑顔の相手は私ではありませんでしたが。

興信所には続けてこの男性の身元、どうやって妻と知り合ったのかを調べてもらいました。この男性、妻が通うスポーツクラブの会員とのことでした。

男性にも家庭があり、高校生になる娘がいるとのこと。妻は男性の家庭のことは気にならなかったのでしょうか。それ以前に私達家族のことはすっかり頭に無い様子。

人の感情はこんなに簡単に進むべき道を見失ってしまうものでしょうか。